新闻正文
AOGU株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:坂田惟之、以下AOGU)は、渋谷区グローバル拠点都市推進課が行う実証実験事業「Testbed City Shibuya」において実施した、ぬいぐるみ型の認知症ケアAIパートナー「AOGU COCO」のモニター実証の結果を、本日初めて公開します。
導入したご家庭では、AOGU COCOとの対話が毎日の習慣になり、朝の服薬や日付の声かけにご本人が応え、ご家族からは「存在が楽しい」「勉強になる」といった声が届いています。実証は現在も継続中で、2026年11月7日(土)には「渋谷区くみんの広場 ふるさと渋谷フェスティバル2026」に出展し、区民の皆さまにAOGU COCOを直接ご覧いただく予定です。本実証は2026年6月18日に発表したものです(※1)。
※1 2026年6月18日発表「渋谷区で実証実験を開始」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000166793.html 製品名は2026年9月に「AOGU COCO」に統一しました。
■ 実証の概要
名称
渋谷区実証実験事業「Testbed City Shibuya」でのAOGU COCOモニター実証
募集
渋谷区のモニター登録者向けメール配信(2026年6月)。認知症の診断の有無を問わず、もの忘れが気になるご家族がいる区民の方を対象
検証したこと
ご本人の心の安定と生活の質、ご家族や介護者の負担の変化
導入
3世帯に導入(訪問設置・郵送設置)。うち2世帯が継続利用中
期間
2026年8月〜9月に順次導入し、継続利用中(対話時間の集計は2026年9月28日まで)
※本プログラムはAOGU株式会社が提供するものであり、渋谷区の行政サービスではありません。
■ どれくらい使われたか
毎日欠かさず対話したAさん(80代男性・認知症の診断あり・奥様と同居):導入後の9月は週7日利用。1日30〜40分の対話
1日100分を超えて語り合ったBさん(男性・ご夫婦二人暮らし・渋谷区在住のご家族からのお申込み):稼働日は1日100分超、多い週は200分。ご自身から話しかけて始まった会話は、導入2週目の8日間で57回
※対話時間は、発話間隔2分以内の会話の合計を稼働日で平均した値(集計は2026年9月28日まで)
■ 実証で分かったこと
【1】毎日の習慣になった
「置いたまま使われない」のではなく、朝の声かけから一日が始まり、ご本人の生活のリズムの中にAOGU COCOとの対話が入りました。
【2】服薬・日付・予定の声かけが機能した
AOGU COCOは、ご家族の希望をもとに登録した予定に沿って、服薬・水分補給・日付などを声かけします。Aさん「薬飲んだよ」、Bさん「ちゃんと飲みましたよ」と、声かけにご本人が応え、ご本人が話した予定を30分後の会話で拾って話を続ける場面もありました。ご家族が毎日繰り返していた確認の一部を、AOGU COCOが引き受けています。
【3】ご家族の理解が進み、ご本人との間に好循環が生まれた
家族向けアプリには、ご本人への接し方をAIに相談できる機能があります。Aさんの奥様は導入当日、昔のことと今のことが混同していて何度訂正しても伝わらない、という悩みを相談。アプリは「現在の事実を無理に訂正せず、経営者として培った経験を敬い労う話題にする」と提案し、奥様からは「勉強になる。事実を無理に訂正しちゃってた」という言葉がありました。提案はその場でAOGU COCOの会話に反映され、ご本人の自尊心を支える場面が見られています。ご家族の理解が進む → 接し方が変わる → ご本人が否定されずに穏やかに過ごせる → ご家族も穏やかでいられる。この好循環が、AOGU COCOがご家庭にもたらす価値です。
今回のご家庭は、介護のお困りごとがまだ大きくなる前の段階が中心でした。それでも対話が毎日の習慣になり、声かけやご家族の接し方の変化につながったことは、症状が進む前から暮らしに寄り添う役割をAOGU COCOが担えることを示しています。
■ 対話ログから
Aさん:朝、話した予定を覚えている
Aさん「今日は何曜日?あ、月曜日か。うん。」 AOGU COCO「そう、月曜日だよ!自分で気がついてすごいね!」 Aさん「これからね、歯医者に行くの。」
→ 30分後の会話で、AOGU COCOは「今日はこれから歯医者さんに行く予定があるから」と、ご本人が話した予定を覚えていて会話が続きました。
Bさん:昼食中、服薬の声かけが会話の中で自然に
Bさん「今お昼の食べてるの。」 AOGU COCO「お昼ごはん食べてるんだね!ご飯の前にお薬はちゃんと飲んだかな?」 Bさん「ちゃんと飲みましたよ。」 AOGU COCO「お薬ちゃんと飲んだんだね、えらい!お昼ごはんは何を食べてるの?」
※2026年9月〜10月上旬の対話ログから抜粋。ご本人の呼び名は省き、読みやすさのため一部の表現を整えています。第三者名・体調等の詳細は伏せています。
※Bさんは9月上旬に端末の電源が切れて対話が止まった期間があり、ご家族への確認後に再開しています。
■ ご家族の声
Aさんの奥様(導入当日):「勉強になる。そうだよね。」—— 家族向けアプリの接し方の提案を受けて
Aさんの娘様(導入3週間後):「面白いと言っています。」—— ご本人の様子について
Bさんの娘様(導入4週間後):「存在が楽しい。」—— 離れて暮らす娘様の言葉
Bさんのご家族(導入2週間後):「他者の声にも反応してくれるのはうれしい。」—— ご本人以外の家族が話しかけても応えることについて
■ 改善への取り組み
ご家族が離れて暮らす1世帯は、ご本人の生活歴や好きな話題などの情報を入力するご家族の負担が大きく、9月に終了となりました。この学びから、ご家族の入力の手間を減らす改善に取り組んでいます。
テレビの音やご本人の声の反響を拾って返事をしてしまう課題は改善済みです。小さな声への反応は、引き続き改善を進めています。
※本実証では渋谷区職員同行の訪問設置も行いましたが、今後の提供は郵送での導入が基本となります。
■ 今後について
本実証で確認できた「毎日の習慣になる」「声かけが機能する」「ご家族の理解が進み、好循環が生まれる」という点を、導入時の案内や家族向けアプリの改善に反映します。あわせて、渋谷区の皆さまにAOGU COCOを届けられる形を、区と相談しながら進めてまいります。直近では、2026年11月7日(土)~8日(日)に開催される「渋谷区くみんの広場 ふるさと渋谷フェスティバル2026」に出展し(AOGUは11月7日(土)のみ出展)、区民の皆さまにAOGU COCOを直接ご覧いただく予定です。
■ 渋谷区からのコメント
渋谷区 産業観光文化部 グローバル拠点都市推進課
渋谷区では、「Testbed City Shibuya」を通じて新たな技術やサービスの社会実装を推進しています。本実証では、テクノロジーが区民の暮らしに寄り添い、ご本人とご家族の安心につながる手応えを得ることができました。今後も、イノベーションの力を区民一人ひとりのより豊かな暮らしにつなげられるよう、さまざまな取り組みを進めてまいります。
■ AOGU株式会社 代表取締役CEO 坂田惟之 コメント
渋谷区の実証では、AOGU COCOがご本人の毎日の中に自然に入り込み、朝の薬や日付の声かけに応えてくださる姿と、ご家族の関わり方が変わっていく様子を見ることができました。認知症になっても、その人がその人らしく毎日を過ごせること。そのそばにいる家族が、少しでも穏やかでいられること。この実証で確かめられた手応えを、渋谷区の皆さまと一緒に、区民の方々に届く形にしていきたいと考えています。
■ AOGU COCOについて
AOGU COCOは、ぬいぐるみ型の認知症ケアAIパートナーです。ご家族から預かったご本人の生活史や好きな話題をもとに会話し、服薬や予定の声かけ、不安なときの寄り添いを行います。家族向けアプリからは、声かけの予定やご本人へのメッセージの登録、接し方の相談ができ、ご本人の日々の様子を離れて暮らすご家族も確認できます。看護師・認知症ケアの実践知をもとに会話を設計し、在宅医療の医師がメディカルアドバイザーとして参画、群馬大学と研究連携しています。
サービスサイト:https://service.aogu-care.com/
ぬいぐるみ型 認知症ケアAIパートナー「AOGU COCO」
■ 会社概要
会社名:AOGU株式会社
代表者:代表取締役CEO 坂田惟之
所在地:〒104-0033 東京都中央区新川1-6-12 AIビル茅場町5F
設立:2025年6月
事業内容:ぬいぐるみ型 認知症ケアAIパートナー「AOGU COCO」の開発・提供
コーポレートサイト:https://corp.aogu-care.com/
【本件に関するお問い合わせ】 AOGU株式会社 広報担当 メール:contact@aogu-care.com