新闻正文
愛媛県松山市の道後エリアは2014年からアートによる地域活性化を図っています。
2025年10月からは「蜷川実花 with EiM × 道後温泉 DOGO ART」と題し、温泉施設や商店街で作品が展開されています。
そして2026年10月、新たなアート作品が登場しました。
公開が始まったアート作品「椿」 ©Wonderstock Photo / DOGO ART
■ 蜷川実花 with EiM × 道後温泉 DOGO ART
国の重要文化財である道後温泉本館では、写真家・映画監督・現代美術家として唯一無二の世界を紡ぎ出す蜷川実花さんとクリエイティブチームEiMを迎えて「蜷川実花 with EiM × 道後温泉 DOGO ART」(会期:2025年10月~2027年2月)を開催しています。道後のアート事業への蜷川さんの参加は4度目です。
コンセプトは「いのちの咲く湯 -A Place for Blooming-」。
「道後温泉本館」や「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」等で作品が公開され、訪れる人々に忘れ得ぬ景色を見せています。またオフィシャルショップ「蜷川商店」では限定アイテムをはじめ人気グッズが多数並んでいます。
URL:https://dogoonsenart.com/
道後温泉別館 飛鳥乃湯泉のインスタレーション ⒸLucky Star Co.,Ltd /DOGO ART
■ 土地の記憶、人々の記憶を風景に…道後アートだからこそ生まれた新作「椿」
10月16日、蜷川実花さんとEiMメンバーが手掛けた新たな作品の公開が始まりました。
タイトルは「椿」。
かつて床屋だった建物の1階を使ったインスタレーションで、床などには赤や白の椿の花々が散りばめられています。美しく咲く椿、枯れてしまった椿…それぞれに表情があり、それらが壁の鏡に映り、部屋全体に鮮やかな映像が投影されることで幻想的な空間が生まれます。
旧床屋があるのは上人坂の入り口。
上人坂は一遍上人の生誕地と伝わる宝厳寺に続く参道で、明治時代には色街として栄え、俳人、正岡子規が「色里や 十歩はなれて 秋の風」と詠んだことでも知られます。
蜷川さんは制作について「土地が持つ記憶や、そこで過ごした人々の記憶の上に作品を作り上げていくのがとても楽しい」と語ります。
そして「椿は咲いている時も素敵だが花が落ちる瞬間も美しい。終わってもなお咲き誇り、朽ちていく最中も美しいもの…それは私達の人生にもつながっている」と作品に込めた思いを話します。
日中の「椿」 ©Wonderstock Photo / DOGO ART
■ 昼と夜 違った表情を見せる「椿」
道後アートの新作「椿」は時間の移ろいで異なる表情を楽しめるアートです。
特に日没後は投影される映像の光と色彩が際立ちます。
蜷川さんも「昼と夜の見え方の違いを楽しんでほしい。暗くなると部屋全体が映像で包まれ、離れた場所からでも灯篭のようにガラス越しの光が見えるので、夜の道後散策の一つの目的にしてもらえれば」と話しています。
日没後の「椿」 ©Wonderstock Photo / DOGO ART
「椿」 ©Wonderstock Photo / DOGO ART
【展示場所】
上人坂入口 旧床屋(愛媛県松山市道後湯月町1-24)
【展示期間・時間帯】
2026年10月16日(金)~2027年2月28日(日) 午後2時~午後9時
【鑑賞について】
建物の出入口付近まで入り部屋全体を鑑賞することが可能。(鑑賞無料)
©Wonderstock Photo / DOGO ART©Wonderstock Photo / DOGO ART
©Wonderstock Photo / DOGO ART