新闻正文
株式会社AdvanSentinel(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長 西田都、以下「AdvanSentinel」)は、環境DNA解析に最適化した濃縮キット「QuickConc®」シリーズに、ゼオライト添加によるPCR阻害回避プロトコルを採用したオンサイトろ過タイプの新製品「QuickConc® Plus」を追加、発売します。
河川・湖沼・沿岸域などの濁水サンプルで問題となるフミン酸由来成分等のPCR阻害をゼオライトが吸着・捕捉することで核酸のロスなく下流のPCR/定量PCR(qPCR)やライブラリ調製の成功率と再現性の向上を後押しします。
【開発の背景】
AdvanSentinel は、環境水の濃縮手法に関する要望に応じて、迅速な通水とDNA収率向上を目的としたQuickConc®シリーズを開発しました。その中でも、以下のような潜在的とも言えるPCR阻害に対する解決策への要望が高まっていました。
抽出DNAの濃度は十分なのにqPCRだけが失敗する(増幅曲線が立たない/Ctが極端に遅れる)。
濁度が高いサンプルや有機物の多い水域(湿地、下流域、ため池、工業排水影響域)で日によって結果がぶれる。
PCR阻害に対処するため阻害物除去キットで“追加精製”しているが、追加コスト・追加工数(一般に数十分)が発生し、さらにDNA濃度も低下してしまう。
【QuickConc® Plus の特長】
オンサイト濃縮タイプ「QuickConc® Plus」は、高濁度環境水にも対応する従来のQuickConc®に、核酸収量を損なうことなくPCR阻害を低減させる機能を加えた製品です。
ゼオライト添加でPCR阻害を回避:同梱のゼオライト添加剤をサンプルに投入・撹拌するだけ。フミン酸等の有機酸、多価金属イオン、一部の界面活性剤など、PCR阻害の主要因を吸着し、下流反応への影響を低減します。
“追加精製”不要:阻害物除去キット等の別工程を追加せず、既存のワークフローとほぼ同一の手順で運用可能。回収効率を損なわずに濃縮できます。
濁水に強いフィルターろ過:孔径が大きいフィルターを採用。高濁度環境水でも通水性と回収効率を両立します。
幅広い適用性: 河川、湖沼、池、海水など、多様な環境水に適用可能です。
既存のワークフローとの互換性: QuickConc® Plusで濃縮したサンプルは、環境DNA学会マニュアルに掲載されるQIAGEN社のDNeasy Blood and Tissue kitなど、既存のDNA抽出キットと組み合わせて使用できます。
【発売日、出荷時期】
発売日:2026年10月9日、出荷時期:10月下旬以降、納品予定
【希望小売価格】
1 キット20テスト入り、59,000円(税別)
【ご購入方法】
QuickConc® Plusは弊社ホームページサイトおよびAmazonサイトにてご注文いただけます。 https://advansentinel.com/ja/kit/quickconcplus
【動画によるキットご紹介】
ご使用方法は弊社ホームページサイトおよびYouTubeよりご視聴いただけます。
【商品画像】
QuickConc® Plus 1テスト分の画像を以下にお示しします。
1キットには20テスト分が含まれます。
【AdvanSentinelについて】
2022 年1月に塩野義製薬株式会社及び株式会社島津製作所の合弁会社として設立した、下水疫学調査をはじめとする環境サーベイランスを主事業とする企業です。
北海道大学と塩野義製薬株式会社が共同開発した検出技術(COPMAN法)のキット化やその販売、分析受託事業の展開などを通して環境サーベイランスの普及と社会実装に貢献しています。
【お問い合わせ先】
AdvanSentinel ウェブサイトお問い合わせ
https://advansentinel.com/ja/contact