新聞正文
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:牛田 圭一、以下リクルート)の旅行事業が手掛ける、若年層の旅行需要創出プロジェクト『マジ部』は、19~22歳を対象にリフト券が無料になるサービス『雪マジ』を、2026年11月5日(木)より全国130のスキー場で実施します。
また、15周年の節目に際し、スノーエリアの需要創出を目指し実施してきた本サービスの効果検証調査を実施しました。調査では、30~34歳のうち、『雪マジ』のようなサービスがなければスキー・スノーボードに行かなかったと思う人(雪マジ需要創出層)が6.2%存在し、人口に換算すると1学年当たり約8万人の新規需要創出を後押ししたと推計されました。さらに、雪マジ需要創出層の80.4%が、直近3年間にスキー・スノーボードを実施していることが分かりました。若年期の参加機会が、その後のスノーレジャーの継続につながっている可能性が示されました。
2026年度は全国130施設でスタート
2026年度の『雪マジ』は、北海道から九州まで全国130施設でスタートします。今年度は、札幌藻岩山スキー場、スノーパーク イエティ、くじゅうスキー場の3施設が新たに参画するほか、4施設が受け入れを再開し、計7施設がラインアップに加わります。(※全施設の一覧はレター後半に掲載)
『雪マジ』2026年度概要
実施期間
2026年11月5日(木)~シーズン終了まで
対象
2026年度に19~22歳を迎える方(2004年4月2日~2008年4月1日生まれ)
利用方法
Web版 『マジ部』で発行されるクーポンと身分証明書を窓口で提示し、無料または割引リフト券等に引き換え
クーポン内容
1施設につき、19~22歳の間に2回までリフト券が無料。その後は割引で利用可。
利用条件
クーポンの利用には『じゃらんnet』および『マジ部』の会員登録が必要です。その他の条件は
特設サイト
https://majibu.jp/pickup/yukimaji/index.html
参画施設
全国130施設(2026年11月5日時点)
若者が雪山と出会うきっかけをつくり続けて15年
『雪マジ』は、若年層の雪山体験促進とスノーリゾート需要の創出を目的として、2011年11月にスタートしました。当初は「19歳ならリフト券が無料になる」『雪マジ!19』として、全国89カ所のスキー場とともに開始。その後、参画施設やサービスを拡げ、2024年度には対象を従来の19歳から19~22歳へ拡大しました。15年間、全国のスキー場と連携し、費用面のハードルを下げることで、若者が雪山へ出かける最初の一歩を後押ししてきました。15周年を迎えた今年度も、若い世代と雪山の新たな出会いをつくり、スノー文化を次の世代へつないでいくことを目指しています。
15周年調査で見えた、若年層の需要創出とその後のスノーレジャー
15周年を機に、かつて『雪マジ』の対象世代だった30~34歳のスキー・スノーボード経験者を対象に、現在のスノーレジャーの実施状況に関する調査を実施しました。調査では、18~20歳の頃に「雪マジのようなサービスがなければ、スキー・スノーボードに行かなかったと思う」と回答した人を「雪マジ需要創出層」、『雪マジ』を利用したものの、サービスの有無にかかわらずスキー・スノーボードに行っていたと思うと回答した人を「雪マジ利用層」、『雪マジ』を利用していない人を「未利用層」と定義し、『雪マジ』が参加のきっかけとなった人と、そうでない人との違いを確認しました。
調査結果① 1学年当たり約8万人(推計)の新規需要創出を後押し
30~34歳のうち、18歳以降にスキー・スノーボードを経験した人の割合は29.7%でした。また、30~34歳全体の6.2%が、18~20歳の頃に「雪マジのようなサービスがなければ、スキー・スノーボードへ行かなかったと思う」と回答した「雪マジ需要創出層」でした。30~34歳の人口約646万人(出典:総務省統計局「人口推計」2026年4月1日時点)に当てはめると約40万人、1学年当たりでは約8万人と推計されます。
18歳以降のスキー・スノーボード経験率を世代間で比較すると、『雪マジ』開始前に19歳だった35~39歳の32.2%に対し、30~34歳は29.7%で、2.5ポイント減少していました。30~34歳の経験率29.7%から雪マジ需要創出層の6.2%を差し引くと、23.5%となります。この結果から、若年層のスノー参加が減少するなかで、『雪マジ』も世代間の減少幅縮小に一定寄与した可能性があると言えそうです。
調査結果② 雪マジ需要創出層では、30代でもスノーレジャーを続ける人の割合が高い
雪マジ需要創出層の直近3年間のスキー・スノーボード実施率は80.4%でした。雪マジ利用層は66.8%、未利用層は26.9%で、雪マジ需要創出層は比較対象のセグメントより高い実施率となっています。また、18~22歳頃を100とした、その後の継続実施率を見ると、雪マジ需要創出層と雪マジ利用層は、未利用層と比べて高い水準を維持しています。
調査結果③ 雪マジ需要創出層は旅行支出額も比較対象より高い
雪マジ需要創出層の直近のスノー旅行1回当たりの支出額は68,828円で、雪マジ利用層の65,957円、未利用層の39,605円を上回りました。また、1人当たり(※1)の直近3年間のスノー旅行支出額は379,190円で、未利用層の163,003円の約2.3倍となりました。支出には、宿泊費、リフト・レンタル・レッスンなどのスノーレジャー実施費、スキー場施設内や周辺地域での飲食・買い物・観光などが含まれます。
雪マジ需要創出層の楽しみ方は一様ではなく、近場のスキー場へ日帰りで通う人も含まれます。その一方で、宿泊を伴う旅行、公共交通機関などを利用した遠方への旅行、家族との旅行をする人の割合が比較対象より高く、こうした旅行行動も支出額が高い背景の一つと考えられます。
【調査結果のまとめ】
30~34歳のうち、18歳以降のスキー・スノーボード経験者は約192万人と推計されます。このうち雪マジ需要創出層は約40万人で、経験者全体の約20%に当たります。一方、雪マジ需要創出層は直近3年間の実施率が80.4%と高く、直近3年間にスキー・スノーボードを実施した30~34歳約87万人のうち、36.9%を占めるという推計になりました。
さらに、雪マジ需要創出層は1人当たり(※1)のスノー旅行支出額も高く、直近3年間の実施者数約32万人と掛け合わせると、同層による直近3年間の旅行支出額は約1217億円、1年当たりでは約406億円に相当すると推計されます。これは、『雪マジ』がスノーレジャー参加のきっかけとなった層による、旅行支出額の規模を示す推計です。(※2)
(※1)自分が支払った金額をもとに算出(同行者分も支払った場合は同行者金額も含む)
(※2)旅行支出額は、雪マジ需要創出層の直近3年間の実施者数に、同層の1人当たりの直近3年間の旅行支出額を掛け合わせて推計。年間換算値は、3年間の推計額を3で除して算出しています。推計には丸め前の数値を使用しているため、掲載数値による計算結果とは一致しない場合があります。
【考察】若者の足を雪山へ向けた「ムード」の力
本調査結果を踏まえ、私たちは『雪マジ』が果たしてきた役割を次のように捉えています。雪マジ需要創出層は、年間の国内旅行回数が多く、就業状況や家族構成などの属性にも違いが見られました。現在の継続率や旅行支出額の高さには、もともと行動力があり、旅行やレジャーに積極的な人が多く含まれていることも影響していると考えられます。そのため、現在の行動を全て『雪マジ』の直接的な効果と断定することはできません。
一方、雪マジ需要創出層は、18~20歳当時に「雪マジのようなサービスがなければ、スキー・スノーボードへ行かなかった」と回答した人たちです。もともとアクティブであっても、スノーレジャーを始めるきっかけがなければ、その行動力は別のレジャーへ向かっていた可能性があります。
その若者たちの足を雪山へ向けたのは、年齢を限定した「今しかできない特別な体験」と、無料という仕掛けが生み出した、お祭りのような熱狂だったのではないかと考えています。日本各地のスキー場が一致団結して若者の需要創出に取り組み、「大学生になったら雪山へ行く」というムードをつくったこと。それが、15年間にわたり『雪マジ』が生み出してきた価値だと考えています。
調査概要
※推計値は、調査結果と総務省統計局「人口推計」(2026年4月1日時点)を基に算出しています。
※構成比は小数点以下の処理により、合計が100%にならない場合があります。
2026年度『雪マジ』参画施設一覧 (2026年11月5日時点/全130施設 施設は今後も増加予定)
▼リクルートについて
https://www.recruit.co.jp/
▼本件に関するお問い合わせ先
https://www.recruit.co.jp/support/form/