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韓国出版人会議が創設した「アジア・ブックアワード」(Asia Book Awards)は、アジア各国の出版人が手を取り合い、アジア地域の出版文化をより豊かにしていくことを目的にスタートした賞です。現代社会の変化を鋭く捉える【一般書部門】と、アジアをテーマにした【人文科学・学術部門】があり、各部門で2作品、合計4作品が「年間最優秀図書」(Best Asian Books of the Year) として選ばれます。
選考は韓国、日本、中国、香港、台湾などアジア地域の出版社、学者、評論家たちで構成された選考委員が行います。評価基準を満たし、各国の委員が推薦した図書の中から、最終選考会にて受賞作を決定。本年は、『朝鮮の王朝外交 “ややこしさ“からの気づき』のほか3作品が「年間最優秀図書賞」に輝きました。
Asia Book Awards 公式サイト
https://asianpubweek.org/aba_2026_01_eng/
『朝鮮の王朝外交 “ややこしさ”からの気づき』
【編者・森平雅彦氏の受賞コメントから一部抜粋】
韓国の過去の王朝が外国から圧力、脅威をうけてきた歴史を学ぶことの学術的価値、現代的意義を捉え直そうという私たちの試みは、日本人をはじめ多くの現代人が何となく抱いている常識的感覚に一石を投じ、これを揺り動かそうとするものでした。
『朝鮮の王朝外交 “ややこしさ”からの気づき』について
~7名の専門家が結集して描く朝鮮史研究のニュー・ウェーブ~
大国と隣り合う朝鮮半島の王朝国家は、複雑で緊張をはらむ国際関係を、いかにして生き抜いてきたのか。侵略の被害や大国への従属、事大主義といったイメージで語られがちな朝鮮史を、国際関係の視点から捉え直す本書。中国・日本をはじめとする周辺諸国との緊張と交流、その間で繰り広げられた外交の駆け引きを読み解き、朝鮮の王朝国家が築いてきた、躍動感あふれる国際関係の歴史を描き出します。
古代・高麗時代・朝鮮時代の三部構成で、7名の専門家がそれぞれの時代の特徴や魅力を解説。豊富な図版とともに、専門的な研究の成果をわかりやすく紹介する、朝鮮史への新たな入口となる一冊です。
~姜尚中さんによる推薦文~
深掘りされた専門的な研究の知見に満ち、それでいてまるで韓国時代劇ドラマを見るようなワクワク感のする本書に脱帽!
◆目次◆
[第1部 古代]
第1章 古代史の概観
第2章 二正面作戦を回避せよ!
第3章 拝借とオリジナルのあいだ
第4章 国内統合とディアスポラ
[第2部 高麗時代]
第5章 高麗時代史の概観
第6章 地域限定の天子?
第7章「華風」好みのリアリスト
第8章 はじき出されず、呑み込まれず
[第3部 朝鮮時代]
第9章 朝鮮時代史の概観
第10章 侯国外交のアポリア
第11章 忘れられた真実
第12章 外国商人は入るべからず
編者・執筆者略歴
森平雅彦(もりひら・まさひこ) 1972年生まれ。九州大学大学院人文科学研究院教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。専攻は朝鮮中世・近世史、朝鮮半島の環境史。著作に『モンゴル覇権下の高麗―帝国秩序と王国の対応』、『中近世の朝鮮半島と海域交流』(編著)、『日韓の交流と共生―多様性の過去・現在・未来』(共編著)など。
【執筆者】
◆井上直樹 1972年生まれ。京都府立大学文学部教授。早稲田大学大学院博士後期課程研究指導認定退学。博士(文学)。専攻は朝鮮古代史。
◆植田喜兵成智 1986年生まれ。早稲田大学文学学術院講師。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。専攻は朝鮮古代史。
◆豊島悠果 1979年生まれ。神田外語大学外国語学部教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専攻は朝鮮中世史。
◆木村拓 1976年生まれ。中央大学文学部教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専攻は朝鮮王朝外交史。
◆鈴木開 1983年生まれ。明治大学文学部准教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。専攻は朝鮮近世史。
◆辻大和 1982年生まれ。東京大学東洋文化研究所准教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専攻は東アジア史、朝鮮王朝史。
書籍情報
タイトル:『朝鮮の王朝外交 “ややこしさ”からの気づき』
監修:姜尚中
発売日:2026年1月17日(土)
定価1,166円(10%税込)
ページ数:336
判型:新書判
ISBN:978-4-08-721397-3
詳しくこちら
(c)集英社
【集英社新書について】
“知の水先案内人”をキャッチフレーズに、1999年12月に発刊されたレーベル。大量に流れ込む情報の海を漕ぎ渡るための「知識に裏付けされた知恵」を提供する「真の意味での実用書」をコンセプトとする。旬な人物やタイムリーな話題を掘り下げる一方で、集英社ならではのエンターテインメント性と「知」を接続する企画にも挑戦し、幅広い世代が手に取りやすい新書を目指します。