新聞正文
株式会社電通マクロミルインサイト(本社:東京都中央区、代表取締役社長:眞鍋 尚行、以下「電通マクロミルインサイト」)は、マクロミルの130万人のパネルを基盤とする広告配信サービス「Macromill Ads」※1において、顧客群の性格特性に基づいた新たな広告配信の実装により、広告配信からクリエイティブの最適化までワンストップの支援を開始します。
本取り組みは、株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:松本 千里、以下「電通」)と株式会社電通デジタル(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:瀧本 恒、以下「電通デジタル」)が開発した、顧客群の性格特性(Personality Trait)を、心理学分野で代表的な 「Big5理論」を基に10万人規模の調査データとAI・統計モデルで性格特性ごとのグループとして可視化し、顧客理解や広告のクリエイティブ制作、配信に活用するソリューション「Big5 Personality Trait Segment(以下「BPTS」)」※2を「Macromill Ads」に搭載するものです。 これにより、従来の行動ログだけでは捉えきれなかった、「なぜこの広告に反応するのか」という顧客群の性格特性にアプローチする広告配信・効果測定・クリエイティブ最適化を一気通貫で支援します。
開発の背景
近年、個人情報保護意識の高まりやCookie規制の強化により、従来の行動ログのみに依存したターゲティング広告は大きな変化を求められています。また、年齢・性別といったデモグラフィック属性データだけでは、顧客の価値観や購買・反応の背景にある多様な「動機」までを捉えきれず、広告コミュニケーションの精度向上が共通の課題となっていました。
こうした環境変化を踏まえ、マクロミルが保有する大規模かつ高精度なパネルデータと、顧客の性格特性や価値観を可視化する「BPTS」を掛け合わせることで、属性や実行動ログの先にある顧客理解に基づいた広告配信が「Macromill Ads」上で可能となりました。これにより、多様なデジタル広告媒体において顧客の内面理解に基づく最適なアプローチを実現します。
デジタル広告配信サービス「Macromill Ads」ロゴ
BPTS(Big5 Personality Trait Segment)の概要
BPTSは、パーソナリティ心理学を専門とする小塩 真司教授(早稲田大学)の監修のもと、電通および電通デジタルが、心理学分野で代表的な 「Big5理論」の5因子(「開放性」「誠実性」「外向性」「協調性」「否定的情動性」)に基づく心理尺度に加え、消費行動との関連を分析するため、独自の尺度として「獲得特性」「承認特性」「勇気特性」※3の3つを追加し、合計8つの尺度から顧客の性格特性を測る調査を10万人規模で実施し、開発したソリューションです。
心理学分野で代表的な「Big5理論」の5因子と独自の3尺度の計8尺度で測る性格特性
BPTSで可視化した性格特性をイメージして開発した計16体のキャラクター
サービスの特長
本サービスでは、「BPTS」で可視化した8つの尺度それぞれの高低(High/Low)の傾向を基にユーザーセグメントを作成します。※4どのような性格特性を持つ人がロイヤル顧客になりやすいか、どの広告面やクリエイティブが響きやすいかといった分析から、配信設計、さらには配信後のクリエイティブ最適化までを実現します。
BPTS配信フロー
1.独自調査と統計技術によるデータの純度と拡張精度
独自のリサーチや、購買データなどの多様な行動ログを活用し、自社パネルから使用許諾を得ているファーストパーティデータを用いて、プライバシーに配慮しながら各広告配信プラットフォーム上でターゲットセグメントのオーディエンスを構築することで、データの純度と拡張精度を高めています。
2.高精度なターゲティングと一気通貫のPDCA
マクロミルの130万人の同意済み消費者パネルが持つ豊富な行動・意識データに、「BPTS」による「顧客群の可視化された性格特性」を掛け合わせることで、セグメント作成から「Macromill Ads」を通じた出し分け配信、そしてブランドリフトや各種パフォーマンス(CVR、CPAなど)の効果検証までをワンストップで行うことができます。
サービスの活用領域
1.顧客分析・性格特性の可視化(CRMへの活用)
自社のロイヤル顧客や休眠顧客、CV(成約)ユーザーについて、「なぜ広告経由で購買に至るのか」「その行動の背景にどのような心理があるのか」といった価値観や購入動機を、性格特性を軸に可視化します。これまでの購買履歴などの行動ログや属性データだけでは捉えきれなかった顧客理解を深め、既存顧客向けのコミュニケーション(CRM)や、ロイヤル顧客・ファン層のペルソナ設計に活用します。
2.広告効果分析・クリエイティブの改善
広告面やクリエイティブが、どのような性格特性を持つ層に反応されやすいかを可視化し、広告効果の背景要因を分析します。単に「CPAが良かった」「クリック率が高かった」で終わらせるのではなく、「なぜこのバナーが効いたのか」「どのような価値観を持つ層に響いたのか」を読み解くことが可能です。例えば、獲得特性が高い層にはポイント訴求が響くのではないか、誠実性が高い層には安心感のある表現が有効ではないか、といった仮説を立てて検証する形で、メッセージ、ビジュアル表現、CTA(行動喚起)の改善・最適化につなげます。
3.新商品開発・マーケティング戦略(上流へのフィードバック)
「BPTS」は、広告配信や効果分析にとどまらず、商品企画や訴求軸の検討など、マーケティングの上流工程にも活用が可能です。具体的には、「次に誰へ、どのような価値を届けるべきか」を考える手がかりとして、新商品開発におけるペルソナ設計や、ターゲットごとの勝ち筋仮説の策定に活用します。広告接点で得られた反応傾向を、商品・サービス開発やブランドコミュニケーション設計へフィードバックすることで、より一貫したマーケティング戦略の構築を支援します。
※1 株式会社マクロミル(2021年8月12日発表)デジタル広告事業「Macromill Ads」の開始に関するお知らせ~ 消費者パネルからのデータを活用し、広告・宣伝領域をワンストップで支援するソリューションを開発 ~ https://www.macromill.com/press/release/20210812-3.html
※2 株式会社電通・株式会社電通デジタル(2026年8月18日発表)心理学理論とAIで顧客群の性格特性を可視化し、広告分析・配信を高度化する「BPTS(Big5 Personality Trait Segment)」を提供開始 https://www.dentsu.co.jp/news/release/2026/0818-011085.html
※3 「獲得特性」「承認特性」「勇気特性」は、パーソナリティ心理学で用いられる「強欲」「特権意識」「勇気」の各尺度をもとにした表現であり、小塩真司教授の監修に基づいています。
※4「High」と「Low」の高低には優劣はありません。また、一人をひとつのタイプに分類するのではなく、 同一人物が複数の尺度におけるセグメントに該当することもあります。
以上
【リリースに関する問い合わせ先】 株式会社電通マクロミルインサイト 広報チーム Email:dmi_pr@ml.dm-insight.jp