新聞正文
2026年9月10日(木)、岡山県真庭市(市長:太田昇)と公益財団法人日本数学検定協会(所在地:東京都台東区、理事長:髙田忍)との地域社会を担う人材の育成に関する連携協定締結式が真庭市役所にて執り行われました。本協定にもとづき、当協会は、真庭市高校サテライトキャンパス推進事業を中心とした教育活動を通じて、数学を基盤に地域社会を担う人材の育成や地域社会の発展に寄与してまいります。
真庭市 太田昇市長(左)、公益財団法人日本数学検定協会 理事長髙田忍(右)
【本協定の連携協力事項】
(1)DX人材、地域人材および課題解決人材の育成に資する講座、セミナーその他教育プログラムの企画および実施
(2)両者が有する知的資源および人的資源を活用した各種交流および連携等の推進
(3)「文理横断・融合」を基盤とした学びのネットワーク等の形成
(4)その他両者が必要と認める事項
【協定締結】
【真庭市 太田昇市長あいさつ】
本日、こうして連携協定を結ぶことができることをありがたく思います。
数学は苦手であるとか、わからないという人も一般的に多いですが、数学のおもしろさというか、奥深さを体感できる雰囲気づくりが大事なのだろうと思います。地域社会や学校が数学をより身近に感じられるような場所であったらよいなと思うところであります。
私自身の経験を振り返ってみると、数学に苦手意識が出たのは、数列がきっかけでしたが、大学に入学してから教養で数学を学んでみると、ある意味では哲学だし、やはりおもしろいものだなというのがわかり、なんともいえない魅力があるものだと思いました。
文理融合と言われていますが、本来、文系・理系という境はないし、私は、子どものときにそのような分け方をすべきではないと考えています。たとえば、心理学1つをとってみても、文学部・教育学部・医学部等で学ぶ、さまざまな種類の心理学があるわけです。
私自身、青春時代に楽しみながら頭で汗をかき、それをどう生かすかが大事なことだと思っています。とくに若い人たちに、そういう経験をしてもらい、AIという単なる手段を乗り越えてほしいと思っています。
協定を結ぶことで、具体的に楽しみながら頭で汗をかくような雰囲気が生まれることを望んでいますし、私ももう一度数学を楽しむようなことをしながら、頭を若くできないかなという思いがあります。本日はありがとうございました。
【公益財団法人日本数学検定協会 理事長髙田忍あいさつ】
現在、「STEAM教育」ということばがどのくらい国内で広まっているかわかりませんが、
「STEAM」とは、Science、Technology、
Engineering、そしてArtsと最後にMathematicsを意味するものです。
ここ真庭市は、「STEAM」に適合した自治体ではないでしょうか。つまり、市内の木材産業や林業がこれからどうあるべきかという課題を解決することに結びつけている部分がまさにSTEAMという考え方が実装されているのではないかというところです。
わが国では、工業高校や商業高校、農業高校等を選ぶ学生が減少しています。そうしたなかでも、一次産業はやはり大事だと思います。そこにデータサイエンス等の新しい考え方を掛け合わせ、地域課題を解決していくことこそが、今後の主流となるのではないかととらえています。
今、高校生にとって、自分が学んでいることがどういったところに役立っているか、というのがなかなか見えにくいのが現状です。このたびの真庭市高校サテライトキャンパス推進事業を通じて、高校生のみなさんが新たな気づきを得て、真庭市の魅力も全国へとさらに伝わっていくような流れができると良いのではないかなと思います。
私たちも人材育成という分野に大きく携わり、国内のさまざまな地域、そして海外との連携もスタートしています。そういった部分を少しでもこれからの未来を担う人たちに還元できればと考え、こちらに参りました。どうぞよろしくお願いいたします。
当協会の行うおもな公益事業
●「数検」について
実用数学技能検定「数検」(後援=文部科学省。対象:1〜11級)は、数学・算数の実用的な技能(計算・作図・表現・測定・整理・統計・証明)を測り、論理構成力をみる記述式の検定で、公益財団法人日本数学検定協会が実施している全国レベルの実力・絶対評価システムです。おもに、数学領域である1級から5級までを「数学検定」と呼び、算数領域である6級から11級、かず・かたち検定までを「算数検定」と呼びます。第 1 回を実施した 1992 年からの累計志願者数は 800 万人を突破しており、いまや進学・就職に必須ともいえる算数・数学に関するスタンダードな検定です。日本国内はもちろん、フィリピンやカンボジア、タイなどでも実施され(累計志願者数は60,000人以上)、海外でも高い評価を得ています。※志願者数はのべ数です。
●ビジネス数学検定について
「ビジネス数学検定」は、ビジネスの現場で必要となる実用的な数学力・数学技能を測定する検定です。実務に即した数学力を5つの力(把握力・分析力・選択力・予測力・表現力)に分類し、ビジネスのシチュエーションを想定した問題で、これらの力の習熟度を測定します。インターネット上で受検できるIBT(Internet Based Testing)方式を採用。2006年に第1回を実施し、現在では企業の採用試験や新人研修、管理職登用試験などに活用する事例も増加しています。
●データサイエンス数学ストラテジストについて
「データサイエンス数学ストラテジスト」は、データサイエンスの基盤となる数学スキルとコンサルティング力を兼ね備えた専門家として認定する資格制度で、2021年9月に新設しました。資格試験は、中級と上級の2つの階級があり、五肢択一のIBT(Internet Based Testing)形式で行います。データサイエンスの基盤となる基礎的な数学(確率統計・線形代数・微分積分)と実践的な数学(機械学習系・アルゴリズム系・ビジネス系数学)の理解度・習熟度を測定します。
●CBOMSについて
「CBOMS」(Certification for Business-Oriented Mathematics Skills)は、ビジネスにおいて必要とされる数学力・数学活用力を測定する検定です。学校で学ぶ数学とは視点が違い、算数レベルの四則計算や割合の計算をビジネスシーンに応じて正しく活用できることに主眼を置いています。また、ビジネススキルを国際的な視点で測定するため、検定はすべて英語で出題されます。
法人概要
法人名: 公益財団法人 日本数学検定協会
所在地: 〒110-0005 東京都台東区上野5-1-1 文昌堂ビル6階
理事長: 髙田 忍
会 長: 若山正人(九州大学 名誉教授、ZEN大学 学長)
設 立: 1999年7月15日
事業内容:
(1)数学に関する技能検定の実施、技能度の顕彰及びその証明書の発行
(2)ビジネスにおける数学の検定及び研修等の実施
(3)数学に関する出版物の刊行及び情報の提供
(4)数学の普及啓発に関する事業
(5)数学や学習数学に関する学術研究
(6)その他この法人の目的を達成するために必要な事業
URL:https://www.su-gaku.net/
※「数検」「数検/数学検定」「数検/Suken」は当協会の登録商標です。
※「ビジネス数学検定」は当協会の登録商標です。