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株式会社DOU(本社:東京都、代表取締役:石部達也、以下DOU)は、大阪電気通信大学が2026年度前期の「物理学1・演習」で実践した「OECU AI講師」の取り組みをお知らせします。学生ごとに異なる演習問題を提示し、つまずいたときはAI講師に質問できる環境を、教員・ティーチングアシスタント(TA)による対面支援と組み合わせました。学生が問題に向き合う過程を学習履歴として蓄積し、今後の授業設計に生かすため、教員と振り返りを進めています。
学生アンケートでは、便利だと感じた点に「何度でも聞き直せる」を挙げた回答者が41人(この設問の回答者60人の68.3%)でした。
本リリースは、大阪電気通信大学が2026年4月28日に発表した「理系科目初、AI講師を物理学・数学教育に導入」に続き、前期の授業実践を伝えるものです。
■ 授業概要と学生アンケート
項目
内容
実施時期
2026年度前期
対象授業
工学部電気電子工学科1年生「物理学1・演習」
学生アンケート
回答数61人。設問によって回答者数は異なります
■ 数字で見る前期の実践
アンケート
項目結果
AI講師での学習頻度
(61人回答)
「週に1回程度」48人(78.7%)
「週に数回」9人(14.8%)
便利だと感じた点
(複数回答、60人回答)
「何度でも聞き直せる」41人(68.3%)
「24時間いつでも質問できる」36人(60.0%)
「複雑な概念を簡潔に説明してくれる」31人(51.7%)
■ 前期の実践で見えた3つの変化
学生ごとに異なる問題に取り組む演習へ
従来の共通問題による演習から、学生一人ひとりに異なる問題を提示する形に変えました。担当教員の溝井 浩教授は、学生がそれぞれの問題に向き合って提出する行動に変化が見られたと捉えています。
つまずいた箇所を質問しながら進める学びへ
学生は計算過程を撮影して提出したり、解き方に迷った点をAI講師に質問したりできます。AIとの対話に加え、教員・TAによる対面支援も受けながら演習に取り組みました。学生アンケートの「便利だと感じた点」(複数回答可、60人回答)では「何度でも聞き直せる」41人(68.3%)、「24時間いつでも質問できる」36人(60.0%)、「複雑な概念を簡潔に説明してくれる」31人(51.7%)でした。
解答だけでなく、解く過程を授業改善の材料へ
AI講師とのやり取りや学習の過程を履歴として蓄積しています。溝井教授は、学生がどの概念でつまずいたかを把握し、翌年度以降のシラバスや授業設計を見直す材料にしたいと考えています。
■ 演習の進め方の変化
観点
これまでの演習
AI講師を活用した演習
出題
共通の問題を提示
学生ごとに異なる問題を提示
解き方に迷ったとき
教員・TAへの質問などで対応
AI講師への質問と教員・TAの対面支援を併用
教員が確認できる情報
提出された解答
解答に加え、AI講師とのやり取りや学習過程の履歴
次の授業づくり
教員の授業経験をもとに検討
授業経験に学習履歴の分析を加えて検討
■ 導入校からのメッセージ
【大阪電気通信大学 溝井 浩教授からのコメント】
個別指導の教育効果が高いことは、以前からよく知られていました。一方で、すべての学生に対して十分な時間をかけて個別に指導することは、教員の負担やコストを考えると、現実にはなかなか難しいという課題がありました。AIの登場によって、私はこの状況が大きく変わる可能性を感じています。学生一人ひとりの理解度やつまずき方、学習の進み方に応じて、必要な説明や問いかけを変えていくことができれば、これまで一部の学生にしか提供できなかったような、きめ細かな学習支援をより多くの学生に届けられるようになります。もちろん、AIが教員に取って代わるわけではありません。むしろ、AIに任せられる部分はAIに任せることで、教員は学生の表情や考え方を見ながら、本当に人が関わるべきところに、より多くの時間を使えるようになると考えています。AIを活用することで、「一人ひとりをきちんと見る教育」を、これまでより現実的な形で実現していきたいと思っています。
■ 今後の展望
文部科学省の「教学マネジメント指針」は、学修成果・教育成果の把握と可視化を教育改善につなげることを重視しています。溝井教授も、学生の成長を客観的に捉え、授業の質を高めることを目指してきました。一方、試験や提出物に残るのは主に最終的な結果です。学生がどこでつまずき、何を質問し、理解に至るまでにどう試行錯誤したかは、継続して把握しにくいという課題がありました。
今回の取り組みでは、学生ごとに異なる問題への解答過程とAI講師との対話を学習履歴として蓄積します。教員は、教えた内容と学生の実際の理解のずれを確認し、次の授業やシラバスの見直しに生かせます。今後、同じ学生の履歴を継続して追い、到達目標と照らして変化を確かめることで、成長を根拠に基づいて捉える方法へと発展させます。
大阪電気通信大学では、物理学での活用範囲や英語の授業への展開も検討しています。DOUは、学生の学びの過程を記録し、評価と授業改善につなげる実践として、同大学と取り組みを進め、その成果と手法を他大学にも共有していきます。
■ OECU AI講師について
大阪電気通信大学の教育知見をもとに、DOUのシステムをカスタマイズした授業支援の仕組みです。2026年4月から「物理学1・演習」で運用を開始しました。学習履歴や理解度に応じた問題提示、計算過程へのフィードバック、チャットでの質問支援を、教員・TAによる対面支援と組み合わせています。導入時点の詳細は大阪電気通信大学の発表をご覧ください。
■ 本件についてのお問い合わせ
株式会社DOU
担当:赤岩
E-mail:info@dou.id
WEB:https://lp.careerpassport.id/
■ 株式会社DOUについて
株式会社DOU(旧:株式会社PitPa)
本社所在地:〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコDGビル
代表取締役社長:石部 達也
設立年月日:2018年8月1日
資本金:5,000万円
公式サイト:https://dou.id
主な事業内容:
・学生の学びや活動の記録をもとにしたAI教育支援サービスの開発・提供
・デジタル証明書の発行支援事業
DOUは、「育成機関と協働し、多様な変革者を輩出する」をミッションに掲げ、最先端のテクノロジーを活用しながら、デジタル証明書を基点とした事業を複数展開しています。キャリアパスポートを活用した人材開発及び採用支援事業では、千葉工業大学をはじめとした大学、インターンを実施するNPO団体や企業様などの育成機関と連携しながら、学生にとっての新たなキャリア形成の機会を創出しています。今後も、私たちが心から「面白い」と感じたテクノロジーやカルチャーを活用したビジネスの構築を通じて、育成機関と共に、個人の多様な「道」を肯定し、人新生の時代を創造する「変革者」の成長を支援して参ります。