新聞正文
合同会社ジョイント・プロモーション(所在地:東京都新宿区、代表:三宅川 修慶)は、紙の出版で培われてきたプロ編集者の経験とノウハウを電子書籍の世界へ還元する出版支援を、2024年4月から実践してきました。このたび、その理念と手法を「プロ電子出版」と名付け、社会に向けて提唱します。
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出版業の倒産が急増するなか、出版社の内外で活躍の場を失いつつあるプロ編集者と、本にすべき経験を持ちながら出版機会を得られない人をつなぎ、新しい著者を育て、世に送り出す仕組みを、今後さらに広げていきます。
東京商工リサーチが2026年9月6日に配信した記事によると、2026年1~7月の出版業の倒産は21件に達し、前年同期比90.9%増となりました。出版社648社の最終利益も、2021年度の1,127億円から2025年度には655億円へ、4期で41.8%減少しています。
「プロ電子出版」が目指すのは、出版社や出版業界を憂慮することではありません。出版を取り巻く構造が大きく変わるいま、明治期以降、150年以上にわたり培われてきた書籍編集の英知を電子書籍へ継承し、編集者が「新しい才能を発掘し、著者として育て、世に送り出す」という本来の仕事に、もう一度挑戦できる場所をつくることです。
■出版業の倒産、2026年1~7月は前年同期比90.9%増
東京商工リサーチの記事によると、2026年1~7月の出版業の倒産は21件。2019年同期以来、7年ぶりに20件を超え、現在のペースが続けば年間では2011年の41件を上回る可能性も指摘されています。
背景には、紙の価格や製本外注費、物流費などの上昇があります。さらに、老舗出版社の中には電子書籍で販売していない企業も多く、電子書籍の台頭に伴う紙の需要減の影響を受けていると報じられました。
公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所によると、2025年の紙の出版市場は前年比4.1%減の9,647億円となり、1976年以来49年ぶりに1兆円を割り込みました。全国の登録書店数も2026年3月末時点で9,993店となり、前年から424店減少しています。
紙のコストが上がる一方で販売機会が減り、電子書籍への移行も進まない。この構造変化は、出版社の経営だけでなく、そこで本づくりを担ってきた編集者の仕事にも影響を及ぼしています。
■出版社の倒産や市場縮小で失われる「プロ編集者」という人的資産
出版社の事業縮小やリストラ、早期退職、独立などを機に出版業界を離れ、長年培ってきた編集力を十分に生かせずにいるプロ編集者がいます。出版社に在籍していても、確実な販売が見込める著者や企画が優先され、まだ知られていない才能を発掘し、時間をかけて著者として育てる機会は少なくなっています。
また、本にすべき経験や独自の知見を持ちながら、知名度、販売実績、SNSのフォロワー数などが壁となり、紙の商業出版ではデビューできない人も増えています。
プロ編集者が長年培ってきたのは、文章を整える技術だけではありません。
著者との対話から、本人も気づいていない経験や魅力を引き出す
その人にしか語れない一次情報を見つける
誰に向けて、何を伝える本にするのかを定める
読者が理解しやすく、最後まで読み進められる構成へ組み立てる
一冊の本を通じて、まだ知られていない人を「著者」として世に送り出す
こうした企画力、取材力、構成力、伴走力は、出版業界が150年以上にわたって積み重ねてきた社会的な資産です。
■編集者の本来の仕事は「新しい才能を世に出すこと」
編集者の仕事は、すでに有名な人の原稿を整えることだけではありません。まだ広く世間に名前は知られていなくても、世の中に届けるべき経験や考えを持つ人を見つける。対話を重ねながら本にすべきテーマを見いだし、魅力が読者に伝わる一冊へ仕上げ、著者として世に送り出す。そして、本をきっかけに多くの人から知られ、必要とされていく姿を見届ける。そこに、編集者という仕事ならではの喜びがあります。
合同会社ジョイント・プロモーション代表の三宅川修慶は、次のように話します。
「これまでの紙の商業出版では、大部数のヒットによる印税収入や権威性の獲得が重視されてきました。しかし現在は、自分の本を通じて、自分自身や事業への思いを広く知ってもらい、その先の仕事につなげることへ、出版の目的が急速に変化しています」
「だからこそ、まだ有名ではない人の中から、本にすべきものを見つける。その人の経験や考えを一冊にまとめ、世に送り出す。そして、その本をきっかけに著者が多くの人から必要とされるようになる。その姿を見届けることが、編集者にとって一番の喜びだと思っています」
「出版環境が変わっても、著者の中にある可能性を見つけ、育てるという編集者の役割まで失われてはいけません。紙の出版で培ってきた編集力を電子書籍へ持ち込むことで、編集者がもう一度、本来の仕事に挑戦できる場所をつくりたいと考えています」
■電子書籍を「出せる時代」から「著者を育てる時代」へ
電子書籍の制作サービスや出版プラットフォーム、生成AIの普及により、専門的な出版経験がなくても本を出せるようになりました。一方で、「誰に向けた本なのか」「著者の経験から何を引き出すのか」「何を伝えれば読者の役に立つのか」という、本づくりの土台となる編集工程が十分に行われないケースもあります。
著者本人には当たり前に思える経験の中に、読者にとって価値のある一次情報や、社会へ伝えるべきテーマが眠っていることがあります。それを見つけ、言葉にし、一冊の本へ育てることこそ、プロ編集者の役割です。
「AIを使えば簡単に、短時間で電子書籍を出せる」という効率だけを優先した本づくりでは、著者本人も気づいていない価値を引き出し、読者の心を動かす一冊へ育てるところまでは到達できません。
「プロ電子出版」が目指すのは、電子書籍を効率よく量産することではありません。紙の出版と電子書籍を対立させるのでもなく、紙の出版で磨かれてきた編集工程を電子書籍へ移すことです。プロ編集者が著者に伴走し、読者へ届く一冊に仕上げ、一人の著者を育て、世の中へ送り出します。
■550冊以上に携わった元編集長・三宅川修慶が提唱
三宅川修慶は、新卒で講談社に入社後、主婦の友社など大手出版社を中心に出版業界で30年以上活躍。コミックと小説を除く幅広いジャンルで自ら約300冊を編集し、編集長を7年間務めた際には、編集部員が担当する年間約40冊、合計約280冊の企画や原稿をデスクとして確認してきました。自ら担当した書籍と合わせ、これまで550冊以上の書籍制作に携わっています。
ビジネス、実用、健康、料理、教育、コミュニケーション、スピリチュアルなど、特定分野に偏らない経験を生かし、企画立案から取材、構成、原稿制作、出版後の展開までを見据えた本づくりを行います。
■紙の出版で培われた編集工程を電子書籍へ
「プロ電子出版」では、紙の書籍と同様に、著者と編集者が対話を重ねながら一冊を制作します。
主な工程は次の通りです。
著者への取材と一次情報の発掘/経験や強みの整理
読者ターゲットの設定/出版企画とテーマの方向づけ
タイトル・構成・目次の作成
プロの編集者・ライターによる原稿制作/読者目線での編集・校正
表紙・電子書籍データの制作/Amazonでの出版手続き
著者から渡された原稿を電子書籍に変換するのではなく、企画の出発点から出版後の展開までプロ編集者が伴走することが「プロ電子出版」の特徴です。
契約から発売までは約3カ月半が目安です。電子出版の機動力を生かし、著者が現在進行形で取り組んでいる仕事や社会課題を、必要とする読者へスピーディーに届けます。
そして、この伴走は本の発売で終わりません。制作段階で掘り起こした著者の経験や強み、社会へ伝えるべきテーマを、出版後のPRにも一貫して活用します。
■本を出して終わらず、著者が世に出るところまで支援
出版後は、Amazonの複数カテゴリーでランキング上位を目指す施策を実施。さらに、書籍の背景にある社会課題や著者にしか語れない経験をニュースとして整理し、プレスリリースを通じてメディアへ情報提供します。
三宅川が毎週金曜日にパーソナリティを務めるエフエムコザ『東京よりビジネスを込めて』でも、電子書籍の著者をゲストに迎え、出版の背景や著者の仕事を紹介する予定です。印税だけを目的とせず、専門家としての認知・信用、取材、講演、新しい顧客との接点など、出版後の飛躍につなげます。
■プロ編集者が、もう一度「著者を育てる」仕事へ
今後は、出版社や編集プロダクションで書籍制作に携わってきた編集者・ライターとの協働体制を構築します。出版社に在籍しながら著者を育てる機会が減っている人、リストラや早期退職で業界を離れた人、独立後に書籍編集から遠ざかっている人などが、紙で培った企画力や取材力を生かせる場を目指します。
紙か電子かが変わっても、本にすべき人を見つけ、その可能性を引き出し、一冊を通じて世の中へ届けるという編集者の役割は変わりません。
プロ編集者の経験を、このまま埋もれさせない。出版業界150年の英知を電子書籍へ還元し、プロ編集者がもう一度、新しい才能を発掘し、著者として育て、世に送り出せる仕組みを、さらに広げていきます。
■「プロ電子出版」構想概要
名称:プロ電子出版構想
取り組み開始:2024年4月
主な取り組み:プロ編集者・ライターによる電子書籍制作/在野のプロ編集者・ライターとの協働/著者の発掘/出版後の販売・PR・ビジネス活用支援
紹介ページ:https://lp.joint-promotion.com/
■会社概要
会社名:合同会社ジョイント・プロモーション
代表者:三宅川 修慶
所在地:東京都新宿区西新宿3丁目13番13号 西新宿水間ビル6階
事業内容:書籍・電子書籍の企画、編集、執筆、出版支援など
URL:https://jointpromotion-web-1.jimdosite.com/
■参考資料
東京商工リサーチ「出版業の倒産急増、利益も悪化傾向 存続に向けた書店との直取引、目指す姿と課題」(2026年9月6日配信) https://news.yahoo.co.jp/articles/666585760bd616017253841f6b4c422aca2caa6b
公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所「2025年出版市場」
https://shuppankagaku.com/wp/wp-content/uploads/2026/01/ニュースリリース2601.pdf
公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所「リアル書店の話題」
https://shuppankagaku.com/column/20260423/