新聞正文
通信制高校の紹介サイト「Go通信制高校」を運営する株式会社プレマシード(本社:東京都渋谷区、代表取締役:岩田彰人)は、学校に行きづらくなった背景を探り、不登校に至る意識や行動などの実態を把握するため、プレマシードは2026年8月28日(金)~9月1日(火)に「不登校に至る意識・行動調査」を実施しました。
本調査は15~18歳の男女200名(うち不登校予備軍100名)、19~22歳の男女200名(うち不登校予備軍100名)、計400名を対象に行いました(※1、2)。
本調査における「不登校予備軍」とは、中学校・高校の在学中に「学校に行くことがつらい」「行きたくない」「行こうとしても行けない」と感じる状態が概ね2週間以上続いた経験がある人を指しています。
本調査の結果から、不登校予備軍の受け皿として通信制高校が受容されるかどうかを考察します。
Q1.「学校に行くことが最もつらかった時期」についてお答えください。その時期、学校への通い方にどのような影響がありましたか。(複数回答/n=200)
学校に行くことが最もつらい時期でも、「つらさはあったが、ほぼ通常どおり通っていた」が45.0%で最も高く、「5日以上続けて学校を休んだことがあった」は19.5%、不登校と定義される「一つの年度でおよそ30日以上学校を休んだ」は18.5%に留まりました。
女性15〜18歳は「5日以上続けて休んだ」が34.0%となり、全体より高くなっています。
<プレマシード代表 岩田のコメント>
不登校と定義される層より、つらくても我慢しながら通っている層が最も厚いことが分かりました。不登校は「学校に行けている/行けていない」の二択ではなく、グラデーションがあると認識しなければなりません。
また、回答結果からは性差も示唆されました。男性は通い続ける傾向が強く、女性は休む傾向がやや強いようです。学校に違和感を覚えても我慢する男性には自分から訴えられる環境づくりを、違和感を吐露する女性には寄り添った声かけなど、性差を意識した対応が求められます。
Q2.学校に行きづらくなった背景として、大きかったものを5つまで選んでください。(複数回答/n=200)
複数回答の場合、「友人関係がうまくいかなかった」が27.5%で最も高く、次いで「不安、気分の落ち込み、無気力」が26.5%、「集団行動や人が多い場所の負担」22.5%、「成績・進路プレッシャー」18.5%でした。人間関係・心理面・環境面・学業面が複合的に絡み合っています。
Q3.学校に行きづらくなった背景として、最も大きかったものを1つだけ選んでください。(単数回答/n=200)
単数回答でも「友人関係がうまくいかなかった」が12.0%で最も高い結果となりました。複合的な要因の中でも人間関係の影響が大きいことが分かります。
<プレマシード代表 岩田のコメント>
複数の要因が重なって「行きづらさ」を形成しており、一因への対処だけでは不十分といえます。特に、女性は不安や気分の落ち込みなどの心理面、男性は学ぶ内容など学業面が高い傾向にあります。
学校は同じ年齢、同じ学力レベルの子どもが集まる特殊な社会です。そして、何年も同じ同級生や先生と過ごします。そんな環境だからこそ、さまざまな問題が友人関係に起因するのでしょう。
Q4.「学校に行きたくない」という気持ちが一番強くなりやすかった時期を教えてください。(単数回答/n=200)
「入学・進級した直後」が17.0%で最も高く、次いで「2学期の途中」が10.5%、「1学期の途中」が9.5%でした。生活リズムが変わる節目に「行きたくない」という気持ちが強まるようです。
<プレマシード代表 岩田のコメント>
進学・進級によって人間関係は広がり、同時にリセットされます。特に、小学校から中学校、中学校から高校へと進学する際に人間関係は大きく広がるため、コミュニケーションが得意ではない生徒は負担を感じやすくなります。進級であっても新しい人間関係を築く必要があり、生徒によっては新しい環境への適応を促す事前のケアやサポートが求められます。
Q5.「学校に行きたくない」という気持ちが二番目に強くなりやすかった時期を教えてください。(単数回答/n=200)
「1学期の途中」が14.5%で最も高く、次いで「夏休み明け」が9.5%、「入学・進級した直後」が8.5%、「夏休みの終わり頃」が8.0%でした。
Q6.「学校に行きたくない」という気持ちが三番目に強くなりやすかった時期を教えてください。(単数回答/n=200)
「夏休みが近づいた頃」「夏休みの終わり頃」「人間関係に変化があった時期」が共に9.0%でした。
<プレマシード代表 岩田のコメント>
不登校は夏休み明けに増える傾向にはありますが、そのサインは一学期の途中や夏休み前に出ています。進学・進級で環境が変わり、一学期は何とか頑張ったものの夏休みになる頃に心身に不調をきたすのでしょう。変化のサインは小さいかもしれませんが、見逃さないようにしてください。
Q7.学校に行くことが最もつらかった時期の気持ちについて、それぞれどの程度当てはまりますか。(単数回答/n=200)
「とても当てはまる」から「全く当てはまらない」まで5段階評価で回答してもらった結果、「とても当てはまる」と「やや当てはまる」の合計値が最も高いのは「学校にはできれば通い続けたい」で63.0%でした。次いで「興味のあることなら学びたい」が61.0%で続き、学校に行くのがつらくても学びへの意欲は保たれていることが分かります。
<プレマシード代表 岩田のコメント>
学校に行けなくても、学びたい気持ちまでなくなったわけではありません。しかし、「学校とは別の場所や方法なら、学べるかもしれないと思っていた」に当てはまると回答した人は35.5%と最も少なく、これは学校以外の選択肢を知らないからではないでしょうか。
年代別で見ると、15~18歳と19~22歳では「興味のあることなら学びたい」に10pt以上の差がありました。19~22歳は高校卒業後の進路(大学や専門学校)で興味のあることを学び、その大切さを知ったからこそ、そう思うのかもしれません。
知的好奇心を刺激される学びがあれば、自分の判断軸を持って学校と向き合えるなど、学校へのスタンスが変わります。探究学習や「好き」を起点に学ぶ通信制高校の取り組みは、学びを止めないための対処法になるはずです。
Q8.「これがあれば、休みながらでも学びを続けたり、再び始めたりしやすかった」と思うものを、3つまで選んでください。(複数回答/n=200)
「無理に人間関係をつくらなくてもよいこと」が20.0%で最も高く、次いで「心身を十分に休める時間」が17.5%、「自宅やオンラインでも学べること」が16.0%、「静かな場所」が15.0%でした。
Q9.気持ちや生活が少し前に進むうえで、助けになったものをすべて選んでください。(複数回答/n=600)
「心身を十分に休める時間」が22.5%で最も高く、次いで「家族の理解」が19.5%、「静かな場所」が17.5%、「相談できる先生・担当者」と「学校外の安心できる居場所」がそれぞれ14.0%でした。
<プレマシード代表 岩田のコメント>
Q8「あればよかったもの」とQ9「実際に助けになったもの」はほぼ同じ項目が上位を占め、ニーズと実感が一致しています。これらの回答からは「時間が心を癒し、周囲の理解や過ごしやすい環境が回復を後押しする」という順序が読み取れます。
安心できる環境があり、自己が肯定されれば、前に進めるようになる。「頑張れ」と励ますよりも、安心できる環境を整えることが大切です。
Q10.気持ちや生活が少し前に進み始めたと感じたとき、最初に起きた変化に最も近いものを教えてください。(単数回答/n=200)
「好きなことや趣味に取り組めるようになった」が16.0%で最も高く、次いで「進路や将来を考えられるようになった」が12.0%、「家族・友人・先生と話せるようになった」が11.5%、「学習を再開した」が10.5%でした。
<プレマシード代表 岩田のコメント>
再始動の入口は「勉強」ではなく「好きなこと」でした。通信制高校ではeスポーツのように好きなことをきっかけに通学を促すプログラムがあり、将来を考えられるようになれば学習の再開や進学ができるロードマップが仕組み化されています。
「学習の再開」は諸々の変化の後から生じる傾向があり、回復過程において学び直しは入口ではありません。だからこそ、まずは知的好奇心を刺激することが重要なのではないでしょうか。
Q11.学校に行くことがつらいとき、学校や学ぶ環境を変えることは前に進むきっかけになり得ると思いますか。(単数回答/n=400)
「とてもそう思う」が18.8%、「ややそう思う」が44.5%でした。前向きな期待が63.3%と過半数を大きく上回っています。特に、不登校予備軍の女性15〜18歳と男性19〜22歳は70.0%以上を記録しました。
Q12.通信制高校に関する意見について、あなたはどの程度そう思いますか。(単数回答/n=400)
通信制高校への意見では、「不登校や学校への行きづらさを経験した人が、学びを再開し生活を立て直す選択肢になり得る」が61.3%、「体調や生活に合わせて学びやすい」が60.3%、「自分のペースで学び直しやすい」と「学びの内容や支援体制の比較が重要」が共に60.0%でした。
<プレマシード代表 岩田のコメント>
通信制高校は「再始動を後押しする学校」として期待を寄せられています。これは生徒本人に学びたい気持ちが残っており、自分に合う環境・学びの場に変えることは「後退」ではなく「再出発」と捉えられているからでしょう。
最適な環境に身を置けば、学びへの意欲が高まり、主体的に動き出せます。学習においても、5教科で基礎を固めてから興味がある分野を学ぶではなく、興味がある分野で専門性を高めていく過程で5教科から必要なものを学べる環境も作っていくべきではないでしょうか。
※1)調査結果は、小数点第2位を切り上げ、小数点第1位まで表示しています。
※2)n=400の質問は15~22歳、n=200はそのうち不登校予備軍だけの回答です。
結果について ― 代表取締役 岩田彰人
不登校や学校への行きづらさの背景は、人間関係と心理的負荷が中心となった複合的なものです。ただ、つらい時期でも学びへの意欲自体は失われておらず、まずは「休息」し、「自分のペースで学べる環境」と「無理のない人間関係」が再始動を後押しします。
また、再始動のきっかけは学習ではなく、「好きなこと」に取り組めるかどうかです。こうした条件と親和性が高い通信制高校やサポート校へ移れば、安心できる環境で知的好奇心が刺激されるはずです。
学校を変えることは「後退」ではありません。無理なく再出発できれば、通信制高校やサポート校は「人生終わり」の場所ではなく、「人生はじまり」の場所になり得るのです。
< 調査概要 >
調査手法 : ネットリサーチ
対象者条件: 【性別】 男性、女性
【年齢】 15~22歳
【地域】 全国
割付 : 性別×年齢×不登校予備軍該当有無で均等割付
└男女 × 15~18歳/19~22歳 × 不登校予備軍/非該当 計8セル
50サンプル均等割付
調査期間 : 2026年8月28日(金)~9月1日(火)
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会社概要
商号 : 株式会社プレマシード
代表者 : 代表取締役 岩田 彰人
所在地 : 東京都渋谷区神宮前2丁目18−19 the Folks 3B/3F
企業URL: https://prmaceed.co.jp/