博物館浴®︎ ロゴマーク国立西洋美術館での実証実験(2025.10.20)※「博物館浴®︎」は、九州産業大学の商標登録です。 株式会社Yume Cloud Japan(代表取締役:吉田大輔、以下「Yume Cloud Japan」)は、九州産業大学(福岡県福岡市、学長:北島己佐吉)と、「博物館浴®︎」におけるウェルビーイング効果のAI活用による評価高度化を目的とした共同研究契約を締結したことをお知らせします。 (もくじ) 共同研究の目的 博物館浴とは? 昨年度の実証実験の結果から見えてきた可能性 今年度の実証実験の計画 実証実験に期待すること(識者からのコメント) 今回の共同研究で目指すもの 今後の展開 参考資料 1. 共同研究の目的 本共同研究は、九州産業大学が2020年9月から全国で進めてきた、「博物館浴」の実証実験成果(国立西洋美術館をはじめ、全国100箇所以上の博物館で1500 名以上の科学的データを蓄積)を基盤に、文化芸術体験の効果をより科学的・客観的に可視化し、将来的には一人ひとりに最適な文化芸術体験を提案する「AI博物館浴」の実現を目指すものです。 *博物館法に基づき、歴史系・美術系・科学系などの施設を「博物館」と定義します。 2. 博物館浴とは 「博物館浴®(博物館見学を通して、博物館の持つ癒し効果を人々の健康増進・疾病予防に活用する活動)」は九州産業大学 地域共創学部 緒方泉特任教授が提唱する研究です。 森林浴・海水浴と同様に、 鑑賞によるリラックス 脳の活性化 自律神経の調整 ストレス軽減 などの効果を科学的に検証しています。 海外では 英国の Creative Health カナダ・ベルギー・スイス・台湾などの博物館処方箋 欧米の芸術療法 など、文化芸術施設を健康・ウェルビーイング政策に活用する動きが広がっています。 九州産業大学 緒方泉 特任教授コメント 「博物館浴は、文化芸術の力を活かして、人々の健康やWell-being向上に貢献する新しい取り組みです。これまで全国の博物館で実証を重ねる中で、博物館での文化芸術体験が人の心身にポジティブな変化をもたらす可能性が見えてきました。次に私たちが目指しているのは、“AI博物館浴”です。その時の心身の状態や興味関心に応じて、どの作品、どの展示、どの鑑賞体験がより良いWell-beingにつながるかを科学的に導き出し、一人ひとりに最適な文化芸術体験を提案する未来です。今回の共同研究では、Yume Cloud Japanの測定・分析技術も活用しながら、その評価基盤をさらに高度化していきたいと考えています」 3. 昨年度の実証実験の結果から見えてきた可能性 昨年度、Yume Cloud Japanは、九州産業大学が推進する「博物館浴」実証実験において、ウェルビーイング可視化技術「MindScale(マインドスケール)」を活用したBefore / After評価を全国10箇所で実施しました。 MindScaleは、約30秒の音声から、 自律神経バランス(緊張 ↔ リラックス) 脳覚醒度(覚醒 ↔ 眠気) を解析し、心身の状態を可視化する技術です。 昨年度の実証実験では、ストレス状態が高い参加者の約83%で、状態改善または現状維持が確認されるなど、文化芸術体験がWell-being向上に寄与する可能性が見えてきました。 ・実施施設:全国8施設(全10回の実証実験) ①国立西洋美術館(東京都台東区)、②おぶせミュージアム・中島千波館(長野県小布施町)、③美濃加茂市民ミュージアム(岐阜県美濃加茂市)、④北名古屋市歴史民俗資料館(愛知県北名古屋市)、⑤名古屋大学博物館(愛知県名古屋市)、⑥下関市立考古博物館(山口県下関市)、⑦高鍋町美術館(宮崎県高鍋町)、⑧北谷町立博物館(沖縄県北谷町) ・参加人数:322名 ・自律神経の改善率:85%(変化なし含む)グラフ①参照 ・MSスコア(総合ストレス値)改善率:49%(変化なし除く)グラフ②参照 また、22条件中19条件で鑑賞後にスコア改善が確認されました。 ①自律神経バランス(ほぼすべての実施館で自律神経のバランスが改善しています) *青色:鑑賞前、赤色:鑑賞後 ②MSスコア(総合ストレス値)(ほぼすべての実施館でストレスが改善しています) *青色:鑑賞前、赤色:鑑賞後 4. 今年度の実証実験の計画 今年度も継続して、以下の施設で実証実験を計画しています。 ①国立西洋美術館:2026年8月21日、9月18日、10月16日、いずれも金曜日の夜間開館時 ②おぶせミュージアム・中島千波館:2026年8月22日(土)、23日(日) ③下関市立考古博物館:2026年8月4日(火) ④南阿蘇ルナ天文台(調整中) ⑤北谷町立博物館(調整中) など