2026(令和8)年 6月 28日 国立大学法人岡山大学 https://www.okayama-u.ac.jp/ ◆概 要 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)の研究機器共用体制・整備等強化促進に関するタスクフォース(チーム共用)機関連携部門は、2026年6月22日に「ヘリウムリサイクルワークショップ」を本学津島キャンパスの共創イノベーションラボ(KIBINOVE:きびのべ)にて対面とオンラインのハイブリッド形式で開催し、全国からオンラインを含め約200人が参加しました。 本ワークショップは、価格高騰や供給不安が深刻化するヘリウムについて、先進的なリサイクルや使用済設備からの回収の取り組みを紹介し、ヘリウムの安定供給に向けた課題や解決策についてヘリウムリサイクルに関わる研究者や技術職員等による議論を行うことでさまざまな地域における新たなリサイクルネットワーク形成や全国が一丸となりヘリウム関連の課題解決を目指すネットワーク構築につなげることを目的に開催しました。 開会にあたり、本学の那須保友学長が研究基盤におけるヘリウムリサイクルの重要性を強調した上で「ワークショップにおいて今後の発展に向けた活発な議論が交わされることを期待したい」とあいさつしました。 本ワークショップは、講演とパネルディスカッションの2部構成となっており、前半の講演では、まず文部科学省研究振興局大学研究基盤整備課の奥村皓輝研究設備・研究支援係⾧が「国立大学法人等の研究基盤等の状況と期待について」と題した講演で第7期科学技術・イノベーション基本計画の概要や、研究基盤強化に関する関連予算等の動向および国立大学法人等の機能強化の方向性について話しました。 次に、へリウムリサイクルの取り組み紹介の講演があり、まず本学から機関連携部門の石井誠副部門長(総合技術部機器分析・動植物資源技術課長)と山﨑秀顕副部門長(研究・イノベーション共創管理統括部研究協力課専門員)が「岡山大学における“He3”プロジェクト」と題して「中四国・播磨HeReNet(中四国・播磨ヘリウムリサイクル事業ネットワーク)」の取り組みや岡山大学が事務局となりヘリウムリサイクル関係のグループ形成、取り組み・課題の情報発信・共有、連携強化を目的として設立するヘリウムコンソーシアム(英語名:Helium Consortium of Japan:HeliCon-J)(6月11日規約策定)について講演しました。 また、米子工業高等専門学校技術教育支援センターの日野英壱技術専門職員と奈良工業高等専門学校物質化学工学科の亀井稔之教授が各校におけるリサイクルの取り組みを紹介しました。 続いて、理化学研究所仁科加速器科学研究センター加速器基盤研究部核変換技術研究開発室の奥野広樹副部⾧・室⾧が使用済みMRIからのヘリウムリサイクル事業(RIKEN-HeLP)等について、岩手大学技術部理工学系技術部理工学系第一技術室の千葉寿室⾧と中村光輝技術専門員が岩手医科大学の使用済MRIからの回収やヘリウムセンサー開発等について、電気通信大学研究設備センター低温部門小林利章学術技師が全国的なヘリウムネットワーク構築の必要性について講演しました。 後半のパネルディスカッションでは、「各地域でのリサイクルや使用済設備からの回収の課題と解決策について」をテーマに、本学研究機器共用体制・整備等強化促進に関するタスクフォースの畑中耕治副タスクフォース⾧・機関連携部門長・主任URAがファシリテーターとなり、オックスフォード・インストゥルメンツ株式会社MRI事業部入江健弘カスタマーサポートグループサービスエンジニア、理化学研究所奥野広樹副部⾧・室⾧、岩手大学中村光輝技術専門員、電気通信大学小林利章学術技師が活発な議論をしました。この中でヘリウム価格高騰に伴う使用済設備からのヘリウム回収の必要性やMRIに関わるステークホルダー、利益分配、商品としてのブランド力等さまざまな課題について共有し、課題解決に向けて今後協力しながら取り組んでいくことやヘリウムコンソーシアム設立に向けたアクションを行うことを確認しました。それぞれの講演後には登壇者と会場やオンラインの参加者との質疑応答もあり、その中で活発な議論が交わされました。本ワークショップは、本学の研究・イノベーション共創管理統括部の河本雅紀部長のあいさつで閉会となりました。 閉会後には本学Jテラスカフェで情報交換会が開催され、翌日には学内の回収・液化設備やガス回収ラインが設置されていないMRI装置のヘリウム回収現場(薬学部)の見学会が開催されました。 本学研究機器共用体制・整備等強化促進に関するタスクフォース長である佐藤法仁副理事(研究・産学共創総括担当)・副学長(学事担当)・上級UR