ENEOSホールディングス株式会社(以下、ENEOS HD)は、Chevron (以下、シェブロン)のグループ各社から、シンガポール、マレーシア、フィリピン、オーストラリア、ベトナムおよびインドネシアにおいて燃料油および潤滑油販売事業を行う法人の持分100%を取得する(以下、本取引)ための株式譲渡契約を締結しましたので、お知らせいたします。 本取引は、ENEOS HDがシンガポールにおいて設立した特別目的会社を介して、Chevron Singapore Pte. Ltd.(同社が保有するSingapore Refining Companyの持分50%およびChevron Lubricants Vietnam Ltd.に対する株式を含む)、Chevron Malaysia Limited、Chevron Philippines Inc.、Chevron Australia Downstream Holdings Pty Ltd、およびPT Chevron Oil Products Indonesia各社の株式100%を取得するものであり、取得対価総額(※1)は21.7 億米ドル(約3,360億円)です。両社は、必要とされる関係当局の承認を含むクロージング条件の充足を前提として、2027年中に本取引の株式取得を完了させる予定です。 写真(左から右)ENEOSホールディングス株式会社 代表取締役 社長執行役員 宮田 知秀とChevron Corporationダウンストリーム/ミッドストリーム/ケミカル部門担当責任者 アンディ・ウォルツ氏 ENEOSホールディングス株式会社 代表取締役 社長執行役員 宮田 知秀 コメント Chevronが長年にわたり築き上げてきたCaltexブランドは、極めて重要な経営資産であり、その価値を今後も着実に守り、さらに高めていきたいと考えています。本投資は、日本と東南アジア・オセアニアをつなぐ事業基盤を飛躍的に強化し、各地域の競争力ある事業基盤を結集することで、当社グループの成長を次のステージへ引き上げる重要な一歩です。今後は、各市場で培われた知見、ネットワーク、事業基盤を最大限に活用しながら、燃料油事業およびトレーディング機能の高度化を力強く推し進め、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を着実に実現してまいります。 Chevron Corporationダウンストリーム/ミッドストリーム/ケミカル部門担当責任者 アンディ・ウォルツ氏 コメント 本合意は、シェブロンがグローバルな事業ポートフォリオを責任をもって遂行していく姿勢を示すものです。シェブロンは信頼あるCaltexブランドのもと、従業員がアジア太平洋地域で約90年にわたり、お客様へのサービス提供と地域社会への貢献を通じて築いてきた実績を誇りに思っています。当社のチームが、長年にわたり良好な関係を構築してきた重要なパートナーであるENEOSに加わる準備を進めるにあたり、円滑な移行を支援してまいりますと共に、今後もアジア太平洋地域においてCaltexブランドが成功を収め続けることを強く確信しています。 早わかりENEOSグループ ENEOSグループは、石油製品をはじめとする製品の精製、製造、販売を世界各地で展開している日本の大手エネルギー企業です。1888年の創業以来、上流の探鉱・生産から下流の製油・販売へと石油事業を拡大してきました。今後もエネルギービジネスの多角化を推進するとともに、社会的責任の履行に努めてまいります。 <ENEOSグループ組織図> 本件取引の戦略的意義と目的 本件取引は、ENEOSグループの第4次中期経営計画の柱の一つとして掲げた「ポートフォリオ再編」を実施するために、グローバルな視座で慎重に検討してきたものです。 当社は早期収益化が見込める事業を強化するため、特に海外燃料油事業に重点を置き、対象を絞ったM&Aを通じてポートフォリオ再編を進めてきました。 日本における石油需要は引き続き減少傾向にある一方で、東南アジアでは需要の拡大が見込まれます。これらの市場において、コスト競争力に優れた輸出型製油所と下流の燃料油および潤滑油事業を取得することで、当社は東南アジア地域における成長機会を取り込み、かつ日本にとって重要な輸出市場であるオーストラリアでのトレーディング機会を強化することを目指します。ENEOSグループは本取引で取得する海外アセットと日本における事業基盤を活用することで、サプライチェーンの最適化を図り、アジア太平洋地域における中長期的な安定供給に貢献してまいります。 100年以上にわたり石油業界で培ってきた経験を活かし、経験豊富な各地域のシェブロンチームと緊密に連携することで、ENEOS株式会社の燃料油事業を強化すると