自然資本データAPIを開発するCarbontribe Labs(本社:エストニア CEO:矢野 圭一郎)は、生物多様性会計の標準化に取り組む国際的な金融機関パートナーシップ「PBAF」が参照する科学モデル(GLOBIO、ReCiPe)を、自社の自然資本データインフラ「Carbontribe Engine」に実装したことを発表しました。PBAFには、運用資産16兆ドルを超える22カ国74社以上の金融機関(2025年6月時点)が参加しています。 これによりCarbontribe Engineの導入企業は生物多様性・水資源への投資活動とその経過を、既存の国際フレームワークを用いて金融機関に対して追跡・証明可能なデータ資産として提示できるようになります。 これは、企業の環境への取り組みを資金調達力や資本コストに接続する仕組みであり、コモディティ化が進むカーボンクレジットに続く、環境価値の資産化の次の段階を切り開くものです。 PBAFとは: PBAF(Partnership for Biodiversity Accounting Financials)は、投融資が生物多様性に与える影響の評価・開示の標準化に取り組む、オランダ発の国際的な金融機関のパートナーシップです。運用資産16兆ドルを超える74社の金融機関が参加し、その評価手法はGLOBIOやReCiPeといった科学モデルを基盤としています。 背景:カーボンの成熟と、「自然資本 × 金融」への移行 カーボンクレジット市場は成熟が進み、価値はコモディティ化しつつあります。一方で、環境価値の次のフロンティアとして急速に注目を集めているのが、生物多様性や水資源といった「自然資本」です。 世界の金融セクターはすでにこの領域へ動き始めています。生物多様性会計の国際的枠組みであるPBAFは、金融機関の炭素会計の国際枠組みであるPCAF(Partnership for Carbon Accounting Financials)の姉妹イニシアチブとして2019年に発足しました。カーボンで標準化が進んだ「測る・開示する・目標を立てる」という規律を、いま生物多様性へと拡張する流れです。PBAFには運用資産16兆ドルを超える金融機関が参加し、その数は毎月増え続けています。これらの評価手法は、GLOBIOやReCiPeといった科学モデルを基盤としています。 しかし、これらの科学的評価を企業の実際の活動と接続し、投資家が追跡・証明できる「データ」として成立させるインフラは、これまで存在しませんでした。Carbontribe Engineは、この空白を埋めるために開発されています。 Carbontribe Engineの特徴 国際金融機関が参照する科学モデルを実装:生物多様性・水資源の評価において、PBAF等の枠組みが参照するGLOBIO、ReCiPe等のモデルを取り込んで開発。 AI × ブロックチェーンによる自動化:環境影響データの生成から記録までを自動化し、ERC1155規格に基づくデジタルデータ資産(RWA)として発行。 第三者認証による検証:国際的な第三者認証機関Earthoodの認証を取得した方法論により、データの信頼性・追跡性・検証可能性を担保。 金融に接続するデータ設計:導入企業の自然資本への取り組みを、金融機関が追跡・証明できる機関投資家水準のデータとして提示可能に。 企業にとっての意義: これまで企業にとって、生物多様性や水資源への対応はコンプライアンス上のコストとして捉えられがちでした。Carbontribe Engineは、この前提を反転させます。 自然資本への投資活動を金融機関に証明可能なデータとして示すことで、企業は資金調達や資本コスト削減のドライバーとして環境への取り組みを戦略的に活用できるようになります。環境対応は「守りのコスト」から、企業の財務競争力を高める「攻めのドライバー」へと変わります。 代表コメント: 「生物多様性や水資源を金融が扱えるようにするには、評価の土台に国際的に検証された科学が必要です。私たちがGLOBIOやReCiPe——金融機関が生物多様性評価で参照する科学モデル——をエンジンに実装したのはそのためです。私自身、Wageningen大学を中心とする欧州の自然科学ネットワークに連なり、その知見を土台にしています。本当に難しいのはモデルそのものではなく、それを企業の実データと接続し、第三者が検証でき、投資判断に耐える『データ資産』として成立させること。Carbontribe Engineは、その変換をAPIとして提供します。」 ー Carbontribe Labs サイエンスリード ー ユリア・スロイス(Julia Sluis) 「カーボンクレジットは重要な第