契約書や利用規約は、日々の暮らしや仕事の中で目にする機会が多いものです。サービスの申し込み、アプリやWebサービスの利用、賃貸契約、業務委託契約など、私たちはさまざまな場面で「署名」や「同意」を求められています。一方で、契約書には専門的な言葉や細かな条件が含まれていることも多く、すべての内容を十分に理解したうえで判断するのは簡単ではありません。 特に、料金や契約期間、解約条件、返金ルールなどは、あとからトラブルにつながりやすい重要なポイントです。しかし、文章量が多かったり、言い回しが難しかったりすると、「本当にこのまま同意してよいのか」「不利な条件を見落としていないか」と不安を感じる人も少なくないでしょう。 そこで、青山東京法律事務所(https://www.at-law.jp/ )は、20歳以上の男女200名を対象に「契約書を読む習慣・契約トラブルへの不安に関する調査」を実施しました。契約書や利用規約をふだんどの程度確認しているのか、どのような内容に不安を感じるのか、不安がある場合に誰へ相談したいと考えているのかを調査しています。 本調査が、契約書や利用規約に対する一般的な意識を知るきっかけとなり、契約前の確認方法や相談先を考えるうえでの参考となれば幸いです。 Q1:契約書や利用規約の内容をふだんどの程度確認している? Q2:契約書で特に不安に感じる内容は? Q3:契約内容について不安がある場合、まず誰に相談したり、どこで確認したりしたい? まとめ:契約前の確認と相談が、トラブルを防ぐ第一歩に Q1.契約書への署名や、利用規約への同意をする際、内容をふだんどの程度確認していますか? 最も多かったのは「すべての内容を読み、不明点があれば確認してから署名・同意している」で28.0%(56人)でした。契約書や利用規約は、料金や契約期間、解約条件など、あとからトラブルにつながりやすい内容が含まれることもあります。そのため、ただ目を通すだけでなく、分からない点があれば確認してから判断している人が一定数いることが分かります。 次いで多かったのは、「料金・解約条件・契約期間など、重要そうな項目を中心に確認している」で20.0%(40人)でした。すべての文章を細かく読むのは負担が大きい一方で、支払いに関する内容や契約をやめる際の条件など、自分に直接影響しそうな部分は確認しておきたいと考える人が多いようです。 また、「見出しや気になる項目だけ確認している」は16.0%(32人)、「契約先から説明された内容をもとに、必要そうな部分だけ確認している」は9.5%(19人)でした。全文を読むほどではないものの、気になる部分や説明を受けた箇所を中心に確認する人も一定数います。契約書や利用規約の内容をすべて理解するのは簡単ではないため、自分なりに重要度を判断しながら確認している様子がうかがえます。 一方で、「ほとんど確認せず、署名・同意していることが多い」は6.5%(13人)、「まったく確認せず、署名・同意している」は2.5%(5人)でした。少数ではあるものの、内容を十分に確認しないまま契約や同意をしている人もいます。 なお、「契約書への署名や利用規約への同意をする機会がほとんどない」と回答した人は12.0%(24人)でした。 Q2.契約書で特に不安に感じる内容は何ですか?(複数回答可:注1) 注1:本設問は複数選択式ですが選択肢は3つまでに制限しています。これにより、日常の外食でよく使う情報源をより明確に把握できるようにしています。 最も多かったのは「契約書が長すぎて、リスクや注意点を見落としそう」で41.5%(83人)でした。契約書は、重要な内容ほど細かい条件として書かれていることも多く、文章量が多いと最後まで集中して確認するのが難しくなります。そのため、内容そのものへの不安だけでなく、「大事な部分を読み飛ばしてしまうのではないか」という不安を感じている人が多いと考えられます。 次いで、「隠れた追加料金や不利な請求がないか心配」が25.5%(51人)、「専門用語が多く、書かれている内容が理解できない」が24.0%(48人)となりました。契約書に書かれている内容を理解できないまま署名してしまうと、あとから想定外の費用が発生したり、自分に不利な条件に気づけなかったりする可能性があります。特に、法律用語や業界特有の言葉が多い契約書では、内容を読んでいても正しく理解できているか不安になりやすいようです。 また、「口頭の説明と契約書の内容が食い違っていないか不安」は22.5%(45人)、「返金や解約のルールが不明確である」は21.5%(43人)、「一度サインすると後戻りできないのではと重圧を感じる」も21.5%(43人)でした。契約前に受けた説明と実際の書面の